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”Put The Lights On The Tree”/Sufjan Stevens

そんな5枚組ボックスのなかの2枚目のCD『Hark!』より、ビデオがキュートな”Put The Lights On The Tree”を貼っておく。


D

ツリーにライトをまきつけて

リースにリボンをくっつけて

もしおばあちゃんがたったひとりで暮らしているのなら

電話してあげるんだよ

神さまはここにいるんだって伝えてあげて

なにもこわいことなんてないんだって教えてあげるんだよ

もし彼女が電話越しに泣いていたら

もう家に向かってるところだよ、って教えてあげるんだよ


『Songs For Christmas』/Sufjan Stevens

Songs for Christmas

気がついてみれば、そろそろクリスマス。白や黄色や青の光に彩られた夜の街で、恋人たちは寄り添って歩き、子供たちはサンタクロースの来訪を心待ちにしながら眠りにつく…いつの間にか、もうすっかりそんな時期になっていたなんてね!いまの俺の仕事はシステム保守なので、今年のクリスマスが何曜日だろうが何だろうがあまり変わり映えのしない日々――トラブルの電話に戦々恐々とする――を過ごしているわけだけれど、でもちょっとくらいこの季節のうきうき気分を味わったっていいじゃない!ということで、今週くらいは、この日記でもクリスマスっぽい作品を取り上げていってみようかなとおもう。

 *

この季節に毎年よく聴いているのがこれ、スフィアン・スティーブンスの『Songs For Christmas』。クリスマス曲ばかりが入った5枚組ボックスだけど、内容的には1枚ずつで完結しているので気軽に聴ける作品だ。バンジョー、マリンバ、アコギにホーンのシンプルな演奏にスフィアンのあのかすれた歌声が乗る、ってもうそれだけで素晴らしいに決まっているのだけど、トラディショナル・ソングやキャロルがいっぱい取り上げられていたり、宅録のルーズな味わいもあったりで、かっちり構築されて緊張感のあるスフィアンの最近のアルバムと比べるとずっとくつろいだ雰囲気になっているのがまたいい。

ちなみに、俺は夜ベッドに潜り込んで、ふうーきょうも疲れたな…なんておもいながら眠りにつく、ってときにこのアルバムを小さな音でかけることが多いのだけど、そういう疲労感とか眠気とかにもじつにぴったりくる音楽だ。優しく、穏やかで、でもちょっと暗くて。


サンデー・モーニング

冬の日の晴れた朝が好きだ。それが何にも予定のない休日で、うまいこと早起きできた朝ならもっといい。冷たい空気も薄水色の空も、枯れた木の枝も、コートやブーツの重さも心地よくて、親密な感じがするから。昨日の雨で空気中の塵がすっかり流されてしまったせいか、今朝はとくべつに空気が澄んでいるような気がして、俺はもうそれだけでちょっと幸せな気分になってしまう。

バスに乗って駅前に向かい、スタバに入った。エスプレッソマシンのたてる、プシュウーって音がいい。コーヒーを買って2階に上がる。さすがにまだそんなに人はいない。窓際の席に座って、ミニノートPCを立ち上げているあいだに、本を開く。窓から差し込んでくる日がページのうえに落ちて、白く光った。最近は本を読んだり音楽をやったり、その周辺のことをかんがえたりしている時間がいちばんたのしいな、ってふとおもうけれど、じっさいのところ、それは最近どころか10年くらい前から変わっていないのかもしれない。友達と飲んだり女の子とデートしたり、おいしいものを食べたり買い物したり、運動したり旅行したり、たのしいこと、大事なことはたくさんあるけど、でも、これだけは外せない、っていうのはやっぱり本と音楽のようで、俺はこいつらにほんとに頼り過ぎだな、と改めておもって、そういう自分にちょっとうんざりする。

でも、しばらくすると、キーボードをかたかた叩きながら、こんな12月の朝に読みたい本は、聴きたい音楽は何かな、なんてぼんやりとかんがえていた。江國香織の『流しのしたの骨』は穏やかな冬の日のイメージがあって、合いそうだなーとおもったり、音楽はやっぱりアコースティックな音がいいな、スフィアン・スティーブンスとかソンドレ・ラルケとか、フォーキーなやつがいいな、とかおもったり。どうやら刺激の少ないものを欲しているみたいだ。

気がつくと、スタバの2階席はほとんどいっぱいになっていた。期末試験の勉強をする高校生、英会話の先生と生徒、俺と同じようにPCに向かっているおっさん、頬杖をついて文庫本をめくっている人、何かよくわからないことを延々としゃべっているカップル、スペーシーな柄の着物の北欧っぽい感じの女の人。いろんな人がいる、っておもう。冬の朝の空気や光はその誰もに平等に与えられていて、それぞれの人が自分なりにこの時間を過ごしているんだよな、なんて月並みなことをおもったりするだけで、こんな朝はなんだか妙にうれしい気分になってしまうのだった。


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