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FUJI ROCK FESTIVAL ’11 (7/30)

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7/29(金)、20:00前には仕事を切り上げて、ダッシュで家に帰ってシャワーを浴びて、新宿発の夜行バスに乗り込んだ。隣の席になった兄ちゃんと、どうも今年は雨っぽいですよねー、やーでもちょっとくらいは晴れてほしいっすねー、あしたのファウンテンズとかGラブはぜったい晴れのがいいですよねー、などと話しつつ、苗場に向かう。夏のいちばんのたのしみ、フジロックが今年もやって来たのだ。バスの暗闇のなかで、徐々に実感が湧いてくる。

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7/30(土)5:00頃、苗場に到着。身体がだるい。夜行バスって便利なのだけど、乗っている時間が短すぎるのであんまりちゃんと眠れないのが惜しいところだ。外は残念ながら、がっつりと雨。カップラーメンを食し、トイレを済まし、レインウェア上下に身を包み、タイムテーブルを見ながらにやにやし、1日目からキャンプしている友達の何人かに連絡を取り、こんな雨でもこの会場に来ているって多幸感は失われようがないよねー、などとのたまい、時間を潰す。

会場入りする頃には、雨は少し小降りになってきていた。まずはビールで乾杯し、レッドマーキーでOKAMOTO’Sを4,5曲見る。ドラムとベースがかなり上手くて、気持ちいい。ボーカルははっきり言ってちょっとダサいとおもったけど、でも一生懸命やっている感じは好きだった。

レッドから外に出ると、いつの間にか雨は止んでいた。グリーンステージに移動して、クラムボン。音のバランスはいまいちだったけれど、雲間から少しだけ差し込んできた太陽の光によく似合う、落ち着いて、きらきらとした音楽を聴かせてくれた。”あかり from HERE”ではILL-BOSSTINOがゲスト出演。ラストの”Folklore”は、先日亡くなったレイ・ハラカミに捧げられた。

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適当にお昼を食べて、またビールを飲んで、次もグリーンでFountains Of Wayne。ファウンテンズ見るの初めてだ、わーい、ってるんるん気分でステージ前に向かって歩いていく途中で、高校の友人とばったり出会う。倉敷から友達と車で来ているらしい。やー、お前はこのバンドなら前まで見に来るだろうとおもってたわー、などと言われる。こういう偶然の再会があったりするのも、フジのちょっとしたたのしみのひとつだ。ライブは新譜からの曲が多かったみたいだけど、まあ何しろ安定感のあるバンドだし、1st,2ndの曲はやっぱり最高だしで大いに盛り上がる。”Troubled Times”、よかったなー。

で、友人と別れてまたビール飲みながらグリーンに残って――知り合いとは見たいバンドが被らないことの方が多いので、俺は大抵ひとりで会場を移動する。誰か見つけたら一緒に飲んだり、見たりする、という感じ――、G.Love & Special Sauce。バンドのタイム感がぴったりで、ひたすらに心地いい。こういうバンドが日本にもいて、いつでも気楽に見れたりしたらすごくいいのになー、とか無茶なことをちょっとおもう。

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降ったり止んだりを繰り返していた雨は、この頃にはすっかり上がっていた。グリーンを抜け出して、Little Creaturesを見にフィールド・オブ・ヘブンへ向かう。リトルクリーチャーズって俺はいままでほとんど聴いたことがなかったのだけど、とてもクールなバンドだった。全身白で決めたの3人おっさんが、変拍子だらけの楽曲をばしっばしっと決めていく。パフォーマンスはとてもシンプルだったけれど、曲もよかったし、演奏もかっこよかった。徐々に盛り上がっていく会場の感じにもしびれた。ラストの曲で踊っていたときには、俺の脳内でも結構なドーパミンが出ていたんじゃないかとおもう。

で、こんどはホワイトステージに移動。08年に再結成した、The Get Up Kidsを見る。俺はエモとかにはそんなにおもい入れもないのだけど(高校生の頃、やたらと流行ってたよねー、程度のイメージ)再結成後の曲と、以前のヒット曲が入り交じったステージで、とっても盛り上がった。2曲目の”Action & Action”からモッシュ(ダイブも)が始まり、終盤の”Holiday”ではみんなで大熱唱。ぴょんぴょん跳ねて歌って、あー汗かいたーとおもいつつ、次の”Girls & Boys”のカバーを聴きながらオレンジコートに向かう。

オレンジに着くと、すでにDate Course Pentagon Royal Gardenの演奏が始まっていた。ゲットアップキッズのすぐ後にDCPRGが見れるなんて、いろんなバンドが出てるフェスはやっぱり最高にたのしい!って改めておもわされる。ポリリズムの快楽に身をゆだねて、ひたすらに踊る。”Playmate At Hanoi”,”Catch22″,”Circle/Line~Hard Core Peace”の流れで、最後は溢れんばかりの多幸感に包まれた。このバンドには1時間って持ち時間はどうかんがえても短すぎるけれど、いや、じゅうぶんにたのしませてもらった。

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すっかり夕闇に包まれたヘブンに戻って、Todd Rundgren。会場はさすがに大入りになっていた。座ってビールを飲みながら、トッド御大が名曲を連発するのを聴く、って贅沢を満喫する。御大はなかなかいい感じに丸々とした体形で、でもパワフルに動き回りながら美声を響かせまくっていた。とくに印象的だったのは、ボサノバアレンジされた”It Wouldn’t Have Made Any Difference”。”I Saw The Light”も聴けたし、とてもよかった。ただ、この頃から強力な眠気が全身に重くのしかかってくるようで…。

トイレに行ってごはんを食べて、オレンジでちらりとマーク・リボウを見るも、寝不足のせいか頭痛がひどい。このままだと最後までもたないなー、とおもい、ヘブンに戻って隅っこのベンチでちょっと眠ることに。

目を覚ますと、すでにWidespread Panicの演奏が始まっていた。メンバーはみんな、もじゃもじゃひげのおっさんたちで、いかにもサザンロックやってます、って感じのルックス。このもじゃもじゃおっさんたちが、とにかく延々とグルーヴの波を生み出し続けるのだ。頭痛はまだ残っていたし、足も疲れていたけれど、こういうのを見せられてしまうとやっぱり踊る他ない。演奏のテンションもひたすらに高いので、座ってまったり見る、みたいな気分にはなれないのだ。2,3曲がメドレーのように繋がり(もしかしたらそれで1曲なのかも)、歌→ギターソロ→ギターソロ→ギターソロ→歌→ギターソロ…ってな具合で、落ち着いている暇なんてまったくない。延々と身体を揺らしているうちにちょっとトリップするような感覚にもなる。メロディはかなりダサいが、そこも込みでいい。とにかく疲れたけれど、充実した時間だった。

シャトルバスに乗って越後湯沢まで下り、湯沢ニューオータニに着いたのは2時前くらい。頭痛でくらくらする身体を引きずって風呂に入り、穴に落ちるようにすとんと眠りについた。


湯川潮音@SHIBUYA-AX

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2/13、渋谷AXにて。いやー、今回もすごくよかった。この後しばらくライブをお休みする、ってことで気合いが入っていたのか、曲数も多かったし、なんていうかいままでの集大成的な内容になっていたとおもう。ライブは2部構成になっていて、前半は湯川ひとりでの弾き語り、後半は曲ごとにメンバーをひとりずつ増やしていく、バンドスタイルでの演奏になっていた。一応、今回は昨年出た『クレッシェンド』のレコ発、ってことだったので、新譜からの曲でスタートかなーなんておもっていたのだけど、しょっぱなから弾き語りで”緑のアーチ”がきたわけで、むっ、きょうは何やらすごいことになりそうだぞ…って予感にじんじんしたのだった。

そんな予感に違わず、前半の弾き語りは名曲を連発。「いままでの自分の転機になったような曲を演っていく」という趣向だそうで、”緑のアーチ”に”Turn! Turn! Turn!”、”深夜高速”に”ルビー”、ってもうもうやばいくらいに染み入る曲ばかり。とくにライブではじめて聴いた、”深夜高速”はすごくぐっときた。フラカンのオリジナルはもちろん大好きなのだけど、湯川のソプラノとギター一本で歌われるこの歌も、どこか天上的というか、繊細で神聖な雰囲気があって素晴らしくって。

で、中盤以降は『クレッシェンド』の曲を中心にした、バンドでの演奏。こっちもとてもよかった。超プロフェッショナルなメンバーばかりのバンドなだけに、アレンジなんかもう最高で。とくにギターとキーボの音がよかったな。ベースとドラムスががっつり入ると、ときどき歌声が負けてしまうような感じもあるのだけど、”Lover’s Dart”とか、”ここから見る丘”なんてすごく素敵だった。

ラストはまた弾き語りに戻って、”愛に帰ろう”で締め。バンドの後に弾き語りを聴くと、バンドもいいけど、このソプラノがいちばん映えるのはやっぱりこういうスタイルだよなーっておもわされてしまうのだった。やっぱり湯川の歌声は素晴らしい。

緑のアーチ

Turn! Turn! Turn!

風よ吹かないで

深夜高速

ルビー

When She Loved Me

—–

ヒーロー

ロンリー

Lover’s Dart

電話のむこう

どうかあしたは

五線紙ソング

No Surprises

ここから見る丘

終わりのない物語

ダイス

—–

愛に帰ろう

—–

(アンコール)

レクイエム

逆上がりの国

The Water Is Wide


Charlotte Gainsbourg@東京国際フォーラム

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ベックプロデュースの新作は正直あまり好みではなかったものの、何しろあのシャルロット・ゲンズブールがライブをやる、っていうんだから、これはチェックしないわけにはいかないでしょ!ってミーハーな気分で会場に向かったのだったけれど、さすがは現代フランス最強のサブカルアイコン(じゃない?)、遠目で見てもオーラがまったく違っていた。

もちろん、見た目というかシルエット――照明はずっとかなり暗めだった――の時点で常人とはまったく異質なかっこよさがあったのだけど、それよりなにより、そのふるまいの自然さ、まったく無理していない感、みたいなものが凄かった。…いや、無理してない感じが凄い、ってほとんど言語矛盾だけれども、国際フォーラムみたいな広大な会場でライブをしながら、まったくもってナチュラルなテンションでいる(少なくとも、そのように見える)、ってのは、なかなか驚くべきことじゃないかとおもう。ごく淡々としているというか、そっけないというか、ふつうのミュージシャンや俳優とは明らかに違った、ふしぎな感じがしたのだった。そして、俺のまわりの女子たちはみんな揃いもそろって、そんなシャルロットに目をきらっきらとさせていたのだった。

演奏は、さすがにベックのバックバンドだけあって手堅くタイトだったけれど、シャルロットのボーカル――決して声を荒げることがない――については、さすがにこういう大ホールには合っていないかな…と感じた。曲自体もかなり密室的というかパーソナルな匂いの濃いものが多いから、DUOとかAX辺りの小さめな会場で見れたら、きっともっと素敵だっただろうなー、なんておもったり(そうそう、会場には結構空席も多かった)。

IRM


湯川潮音@九段会館

Sweet Children O'Mine

1月31日、九段会館にて。昨年末に出た『Sweet Children O’Mine』は、ガンズやらエアロスミスやらオアシスやら、ロックの超メジャーな曲たちを湯川潮音の澄んだ歌声でカバーしちゃいました、ってアルバムで、そのよく晴れた春の日に野原でハイキングしているときにでも流れてきそうな牧歌的かつメルヘンなアレンジが軽く衝撃的な作品に仕上がっていたのだけど、この日のライブではもう少しロック色を強めた演奏になっていた。バンドはボーカル、ギター、ベース、ドラムのスタンダードな4人編成で、出音も結構大きい。それに、”Sweet Child O’Mine”なんかはレゲエのビートを導入したカバーになっていたり、ちょっとチャレンジングなこともやっている感じだった。

全体的にはなかなかたのしめたのだけど、とくに序盤のうちは肝心のボーカルがベースやドラムの音量に負けてしまっている場面もちらほらあるようにおもえて(九段会館の音響の問題もあるのかもだけど)、もったいないなーとおもってしまうところもあった。中盤以降はさすがにバランスが整っていったし、何よりバンドで歌うのがたのしい!って気分がぐんぐん伝わってくるようなライブだったので、こういうのも悪くないかな、なんて段々とおもえるようになってはいったのだけど、

結局のところ、いちばんぐっときたのはアンコールの弾き語りで演ってくれた”ルビー”だったわけで、自分が湯川潮音のライブに期待してるのはやっぱりこれなのかもな…なんて再確認するような感じではあった。だってさ、やっぱり声が本当にきれいで。それはもう、真っ暗な会場に響き渡る歌声に、脳内マッサージされているような気分になってしまうくらいなんだ。

以下セットリスト。

Don’t Look Back in Anger

I Want You Back

風よ吹かないで

Angel

To Be With You

逆上がりの国

Sweet Child O’Mine

Harlem

しずくのカーテン

ひなげしの丘

Don’t Worry, Be Happy

緑のアーチ

No Surprises

エデンの園

Don’t Get Me Wrong

裸の王様

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ルビー


湯川潮音×土岐麻子@東京グローブ座

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12日、新大久保にて。まじで素晴らしかった…!グローブ座の小さな会場とあいまって、とても親密な空気に満ちた2時間だった。

●湯川潮音

やっぱり湯川潮音の歌声はすごい!!っていうのが第一印象にして一番の感想。圧倒されるほどに美しくて、もうとにかくうっとりしてしまった、って言う他ない。そして、その素晴らし過ぎる歌声を支えるように、チェロとユーフォの深い音が会場中に響き渡っていく感じもすごくよかった。3人っていう小編成だったせいか、打ち込み、サンプラーもちょいちょい使っていて、それがちょっとロックっぽかった。

俺にとってはもう全曲がハイライトな感じで、この時間がずっと続いてくれたらいいのに…なんてずうっとおもっていたくらいなのだけど、とくに震えるほど素晴らしかったのは、Radioheadのカバー”No Surprises”。どんな一音も逃したくなくて、むちゃくちゃ集中して聴いてしまった。Radioheadの原曲は、美しさのなかにもどこかアイロニカルな響き、毒というか底意地の悪さが感じられるものだったけど、湯川の歌はそういったいびつさから離れたところでもっとずっと純粋にただ美しいものになっていて、俺にはまるで賛美歌みたいに聴こえたのだった。音が全身に染み込んでいって、体内にあるよくわからないしこりみたいなものをするすると溶かしていってくれているような気がした。

他にも深いところへと潜っていくような曲をいろいろと演ってくれて(”かたち”とか、新曲の”ルビー”はすごくよかった!)、湯川潮音のライブってこんなにすごいのかー、これはまた見なきゃだな、って強くおもった。大げさな言い方になるけど、聴いているうちに身体の組成が少し変わったみたいな気すらした。アルバムよりずっとすごい。

●土岐麻子

後半は土岐麻子。湯川とは違ってドープな感じじゃなかったけど、明るくておしゃれ感もあって、バランスがとれていたとおもう。歌詞を忘れるハプニングとかもありつつ、でも一生懸命やっている感じがすきだった。歌声もチャーミングで、たのしい。とくに中盤以降ぐんぐん調子が上がってきたみたいで、”ブルーバード”とか素敵だったなー。

2組とも、シンプルな編成で歌をしっかり聴かせてくれたのがよかった。どっちも1時間未満、って時間がかなり短かったのは残念だけど、すごくていねいに音楽をやってるな、っていうのが一番印象に残って、なんだか励まされるような気分になったのだった。

以下セットリスト。

●湯川潮音

しずくのカーテン

巻き貝とわたし

ルビー

かたち

No Surprises

Cycle

明日になれば

朝が終わる前の花

キルト

●土岐麻子

Norwegian Woods

私のお気に入り

She Don’t Use Jelly

How Beautiful

Waltz for Debby

ブルー・バード

私のお気に入り

Singin’In the rain

Break out


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