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『mbv』/My Bloody Valentine

『mbv』/My Bloody Valentine

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン22年ぶりの新譜。まさか本当に出るなんてね…って驚きもあるけど、それより何より、22年経ってもやっていることがまるで変わっていないのがすごい。

いや、ふつうのポップ・ソングみたいな”New You”とか、ドラムンベースな”Wonder 2″なんかはなかなか新鮮だし、他にも細かく変わっているところはいろいろとあるのだろうけど、でも、「じつは本作、『Loveless』の後に作られていたデモテープを発掘して、ちょこちょこっとリマスタリングしたものなんです」って言われたら信じてしまいそうなくらい、曲の雰囲気や方向性は変化していない。ひたすらギターを重ねまくり、恍惚となるような浮遊感、酩酊感を描き出していく、っていう、本当にそれだけ。マイブラの音楽が好きな人なら、この新譜を聴いて、ひどく残念な気分になったり、裏切られたような気分になることはまずないだろう。

…それにしても、友達の何人かから、先週のライブに行ってきたよーって報告(というか自慢)がきているのだけど、まったく、うらやまし過ぎる!前から何列目で見たとか、ビリンダがキレイだったとか、またしてもノックアウトされたとか、脳汁でた、とか…。うー、俺も「轟音で耳がぐわんぐわんになっちゃった〜♪」とか言いたかったよ!


『マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン Loveless』/マイク・マクゴニガル

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン Loveless (P‐Vine Books)

いわゆるシューゲイザーの名盤として有名な(そして文句なしに最高な!)、my bloody valentineの『Loveless』についての一冊。会社の同期で、マイブラに心酔している友人から貸してもらったんだけど、なかなかおもしろく読めた。

なにしろあのマイブラなので、“伝説”みたいなことにも多くページがさかれているのだけど(あと、バンドに対する著者の過剰なまでのおもい入れにも!)、ケヴィン・シールズ本人のコメントが結構たくさん載っていたのがよかった。

たとえば、とにかく延々と続くことで有名な、”You Made Me Realise”の破壊的なノイズ・パートについての、ケヴィンの話。

「このパートは毎回ライヴのハイライトだった。聴衆があるひとつの状態から別の状態へと変化するのに、どれくらいかかるのかを観察する実験でもあったんだけどね。まず聴衆の何割かがぼくらに向かって指を突きつけるか、目をつぶったまま両手を上げてゆらゆらとさせはじめる。そう、何か具体的なアクションを起こすのさ。だからそういった変化が現れるまで、ずっと演奏しつづけた」

「聴衆全体が変化したことがはっきりとわかるまで…。たとえひとりだけでも指をくるくる回している状態だったり、指で耳をふさぎつづけていたときは、彼らがその状態から変化するまでぼくらは演奏を続けた」/

「ときにはたったひとりをギヴ・アップさせるべく、40分間以上演奏しつづけることもあったよ。そして全員変化したことがわかったとき、ぼくがデビーを見る。それが合図となって、曲の最後のパートへ戻っていくんだ」(p.23,24)

ギヴ・アップさせる、ってのがうける。全く、どこからそんな発想が出てきたんだか!ほんとにクレイジーすぎるよケヴィンー、などとわらって読みつつも、俺も去年のフジロック行きたかったな…と爆音のノイズにおもいを馳せたのだった。

ラヴレス


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