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Super Furry Animals@LIQUIDROOM(1日目)

Super Furry Animalsのライブ@恵比寿リキッドルームに行ってきました!!いやーよかった!会場でたまたま大学の友達に会って一緒に見ていたんだけど、ライブ中も、ライブ後焼肉を食べながらも、ファーリーズよかったねーよかったよー、とひたすら言いあってしまった。

オーディエンスの雰囲気からしてあんまりがつがつしてないっていうか、まったりといい曲を聴こうっていうムードで、とてもよかった。バンフが観客に何度も変なポーズとかさせるのも、ばかばかしくて、かなりたのしかったです。あ、でも、始めのうちは、ちょっと盛り上がりにくい?ともおもった瞬間があったことも、正直に付け加えておく。まあでもそれは曲順の問題だったような気もするなー。

セットリストは今は書かないでおくけど(明日もライブがあるので)、今までのほとんどのアルバムから数曲ずつ、って感じでバランスよかった。昔のアルバムからも、序盤からいろいろ演奏してくれてました。個人的に聴きたかった曲も、結構やってくれた気がする。まあもちろん、ファン心理としては、あの曲は!?やらないの!?っていうのもあったけれど。シメなんかも、定番のアレの後にコレ演ってくれるの!?って感じで(わかんないですよね…)、俺はとても興奮してしまいました。もし明日ライブに行く人で、昔の曲とか知らないよーって方がいたら、とりあえずベスト盤を聴いておけば、ある程度予習になるとおもいます。

帰りに焼肉食べつつ友達と話してたんだけど、やっぱりファーリーズって曲そのものとか、アイデアやアレンジがいいんだよなーと改めておもった。だってさ、別にすげーうまいバンドって感じしないもん、もうデビューから10年以上たってるわりに。そして彼らにバンドマジック的なものがあるとすれば(俺は結構あるとおもう)、この5人でしか出せないグルーヴ、とか、そういう演奏面でのものっていうより、会場全体をなんとなくまったりとしたムードにしてしまうところにその真骨頂があるんじゃないかなーと感じた。友達は、ミーハーな騒ぎたいだけのやつがいないのがいいよね、って言ってたっけ。

あー、明日もファーリーズ見に行っちゃうなんて、俺ってほんとぜいたく。明日はセットリスト変わってくるのかなーとか、明日もキアンは客席にずっと背を向けてるのかなーとか、もう今からそういうのがたのしみでしょうがないです。って、もう10日になってた!もう今日だ!


”Juxtapozed with U”/Super Furry Animals

Rings Around the World (Bonus CD)

『ラディカル・オーラル・ヒストリー』で、ギャップごしのコミュニケーションのくだりを読んでいたときに、スーパー・ファーリー・アニマルズの曲、”Juxtapozed with U”がおもいうかんだ。スーパー・ファーリー・アニマルズ(以下SFA)っていうのは、俺がこころから愛し、激しくレコメンドするバンドである。フロントマンのグリフ・リースになら抱かれたっていい。とおもっているくらい。あ、まあそれはうそだけど。やっぱ、そこはえんりょしておきたい。アニマルだもんなー、なにしろ。

ウェールズ出身の彼らは、日本では、たぶんちょっとマイナーな存在だとおもわれる(評価は高いのだけど)。プライマルズやオアシスで有名な、クリエイション・レコードからデビューしたのが、90年代なかば。その後、けっこうなハイペースでアルバムを出しつづけているにもかかわらず、それがどれもこれも傑作!しかも作品ごとに音楽性がバラバラ!という、それだけ聞いたら、ちょっとマイナーな理由がわからないようなバンドだ。特徴としてよくいわれるのは、エレクトリックとアコースティック、生演奏とサンプリングの融合っぷりで、全体的な印象としては、ごった煮のサイケデリックというのがしっくりくる。ぶっとんでるのね。でも曲はどれもすごくキャッチーで、ビーチ・ボーイズとか、中期ビートルズなんかが、よく引きあいにだされたりする。毎回いろんな要素をとりいれて、音楽のスタイルは絶えず変化していっているのだけど、一貫して、とにかく単純にメロディーがいい、っていう曲を出しつづけているというあたり、じつにニクい。SFAが日本でいまいち売れてないのは、ルックスの問題(メンバーが、そろいもそろってヒゲorハゲ)もあるかもしれないけど、バンド名のせいだとおもうよ俺は。だってさ、スーパー・ファーリー・アニマルズって。

 ■

で、”Juxtapozed with U”。

「これは二都/二つのシチュエーションの物語 おたがいに認めあって 狭い先入観からはなれて 異常な緊張の衝突を避けて」

「寛容にならなきゃ 嫌いなやつらにもみんな ぼくは君を愛してはいないけど だからって非難したりしないよ」

他者というのは、どこまでいっても他者なのであって、人はけっして完全に他者とわかりあうことなどできない。それでも、それだからこそ人はつながりを求め、他者とあたらしく関係性をとり結び、共存していこうとする意思をもつ。ハードな世の中ですが、みんな寛容さをもって、お互いに認めあわなきゃね。そんな切実で肯定的なメッセージが、ヴォコーダー・ヴォイスと生声をつかいわけながら、スウィートなグルーヴにのせて歌われている。どんなギャップがあるにせよ、コミュニケーションでまず大事なのは、この、相手を認める、ってことだよな、ってつくづくおもう。ちなみに、juxtaposeっていうのは「(対照比較のため)並列/並置する, ~のそばに置く」みたいな意味のことば。レッツゲットジャクスタポウズド。いいね。

SFAの素敵なところは、これがいわばぎりぎりのオプティミズムである、という点につきるとおもう。この曲は、2001年のアルバム『Rings Around the World』に入っているのだけど、一つ前のトラック、ハードなノイズが飛び交いまくる”No Sympathy”では、”I have no sympathy for you / you deserve to die” と歌っているのだ。おまえなんか死んで当然なんだよ、同情なんかしないぜ、って。たしかに、人と人とのあいだで憎しみが絶えることはない。でも、人はやはり他者とのつながりを求めているし、どうしたって他者を必要としている。いろいろやっかいな問題はつきないけど、でもそういうのも含めて、ポジティブ感をもってやっていこう。肯定していこう。って、つぎの”Juxtapozed with U”では歌う。『Rings~』は、曲も構成も完璧!といいたくなるほどファッキンすばらしいアルバムだけど、とくにこの”No Sympathy”→”Juxtapozed with U”の流れは、ほんとうに、すげーいい。俺は、なんど聴いてもぐっときてしまう。

あ、ちなみに、こないだ出たばかりの新譜もかなりよさげです。ここまで8枚、どれひとつとしてハズレがないのがすごい!


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