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Wilco@SHIBUYA-AX

Wilco

ウィルコを見たのは2年前のフジ以来だったけど、いやー、これは文句なしに素晴らしかった!!もう今年はこれ以上のライブは見られないんじゃないか…ってくらい、最初から最後まで超ハイクオリティなパフォーマンスを見せてくれた。およそ2時間半のあいだ、MCはほとんどなく、演奏は一時もだれることなく続けられ、会場には幸福な空気が満ちていた。

本当に、つくづくまっとうなバンドだ。やっているのは、曲の良さと音の良さ、アンサンブルの妙によって魅せるっていう、まあそれだけなのだけど、それをこれほどまでにまっとうにできるバンドっていうのは、そうそういない。ひとりひとりのプレイが確実に全体に貢献しており、かつ自由さを感じさせる、っていうところなんかも、かっこよかった。

個人的なハイライトは、うーん、決めがたいけれど、序盤の”Art Of Almost”、”I Might”、”At Least That’s What You Said”、”Via Chicago”、”I Am Trying To Break Your Heart”って流れがやっぱり最高だったかな。あと、”Impossible Germany”のネルス・クラインのギターは笑っちゃうくらいすごかったし、”Heavy Metal Drummer”の盛り上がりや、”Jesus, Etc.”の合唱もたのしかった。

とにかくどの曲も、アルバムの音源以上に実験的で攻撃的で、周到で知的、しなやかでびしっと決まっている。とくに、静と動の行き来を繰り返すタイプの曲は、どれもおもわずあうっとなるような素晴らしい迫力と美しさがあった。興奮するというより多幸感にぼうっとしてしまうような感覚になるライブは、ひさびさだったな。

以下、セットリスト。

01. One Sunday Morning (Song For Jane Smiley’s Boyfriend)
02. Poor Places
03. Art Of Almost
04. I Might
05. At Least That’s What You Said
06. Via Chicago
07. I Am Trying To Break Your Heart
08. Kamera
09. Handshake Drugs
10. Company In My Back
11. Impossible Germany
12. Born Alone
13. Wishful Thinking
14. War On War
15. Whole Love
16. Box Full Of Letters
17. Heavy Metal Drummer
18. Dawned On Me
19. Shot In The Arm
—Encore—
20. Jesus, Etc.
21. Walken
22. I’m The Man Who Loves You
23. Red-Eyed And Blue
24. I Got You (At The End Of The Century)
25. Outtasite (Outta Mind)
26. Hoodoo Voodoo


『mbv』/My Bloody Valentine

『mbv』/My Bloody Valentine

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン22年ぶりの新譜。まさか本当に出るなんてね…って驚きもあるけど、それより何より、22年経ってもやっていることがまるで変わっていないのがすごい。

いや、ふつうのポップ・ソングみたいな”New You”とか、ドラムンベースな”Wonder 2″なんかはなかなか新鮮だし、他にも細かく変わっているところはいろいろとあるのだろうけど、でも、「じつは本作、『Loveless』の後に作られていたデモテープを発掘して、ちょこちょこっとリマスタリングしたものなんです」って言われたら信じてしまいそうなくらい、曲の雰囲気や方向性は変化していない。ひたすらギターを重ねまくり、恍惚となるような浮遊感、酩酊感を描き出していく、っていう、本当にそれだけ。マイブラの音楽が好きな人なら、この新譜を聴いて、ひどく残念な気分になったり、裏切られたような気分になることはまずないだろう。

…それにしても、友達の何人かから、先週のライブに行ってきたよーって報告(というか自慢)がきているのだけど、まったく、うらやまし過ぎる!前から何列目で見たとか、ビリンダがキレイだったとか、またしてもノックアウトされたとか、脳汁でた、とか…。うー、俺も「轟音で耳がぐわんぐわんになっちゃった〜♪」とか言いたかったよ!


My Morning Jacket@渋谷AX

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またまた、3月に見たライブの話。

 *

3/29、渋谷のAXで、およそ3年ぶりのマイ・モーニング・ジャケット。前回のライブでは、それはもう怒涛のような感動を味わってしまっていたため、自分のなかではいやがおうにもハードルが上がってしまっていたのだけれど、さすがに期待通りのパフォーマンスを見せてくれた。当日は平日ということもあって、冒頭30分は見れなかったものの、フロアにはまだじゅうぶんな隙間があったから、まずまずのポジションを確保して見ることができた。

ボーカルのジムは相変わらずの美声&素晴らしいもじゃもじゃ具合だし、ギターのカールはクールかつ芸達者(今回も、サックスとペダル・スティールを披露)だし、ベースのトミーは右手の動きが相変わらず激しすぎて謎だし、キーボのダニーは今回はよく音が通っていたし、ドラムのパトリックもやっぱり圧倒的にもじゃもじゃで、素晴らしい安定感のばしゃばしゃドラムを叩いていたし、とってもよかった。ひさびさに、わー、自分の好きなバンドが目の前で演奏してるよ!っていう純粋なヨロコビを感じられるライブだったようにおもう。

ただ、ここ最近、日常的にロック的な音楽をほとんど聴いていないこともあってか、前回見たときみたいに震えるほど感動したとか全身が幸福感で包まれたかというと、そういうわけにはいかなかった。まあ、仕方のないことだ。自分の感覚も感情も、もちろんバンドの音楽も、一日ごとに変わっていくのだから。ゆく河の流れは絶えずして、というやつだ。

でも、3年も前のことなのに、あのときの輝かしく前のめりで期待に満ちた高揚感は、いまでもはっきりとおもい出すことができるし、そうしていると、おもわずちょっとにやにやしてしまうくらいなのだ。まったく、ノスタルジアというやつのなんと手強いことよ…などとおもう。

以下、セットリスト。

Victory Dance

Circuital

It Beats 4 U

I’m Amazed

Lowdown

Outta My System

Mahgeetah

Slow Slow Tune

Golden

Dondante

Smokin’ From Shotin’

First Light

Run Thru

(End Only)

Touch Me I’m Going To Scream Pt. 2

Movin’ Away

Phone Went West

(アンコール)

Wordless Chorus

Dancefloors

Holdin’ On To Black Metal

One Big Holiday

Circuital


FUJI ROCK FESTIVAL ’11 (7/31)

7/31(日)、目が覚めたのは8:30くらいだっただろうか。体調がばっちり回復していることを確認し(やっぱりちゃんと寝るって大事)、朝食のバイキングもゆっくりしっかり食べて、トイレも済まし、万全の状態で宿を出る。シャトルバスはそこそこ並んだけれど、昼前には会場入りできた。本当は、朝からハンバートハンバートでゆるやかな一日をスタートするつもりだったけれど、まあ仕方がない。ホテルを出たときに降っていた雨は、会場に着く頃には小降りになっていた。きのうと同じく、昼からは少しずつ晴れてくる、そんな気がする。

 *****

とりあえずビールを飲んで、移動開始。トクマルシューゴ、コトリンゴ、British Sea Powerをちらり眺めて、またしても偶然会った友人とごはんを食べたりなんかして。気がつけば雨はすっかり上がって、弱いながらも日の光が落ちてくるように…ってのんびりしていると、気がつけば14:30を回ってしまっていた。高田漣を見に、あわてて木道亭へ。

木漏れ日の差し込む木道亭は、何ていうかもう、完璧なシチュエーションと言っていいくらい、素敵な空間になっていた。ヘブンから遠い地鳴りのように小さく響いてくるベース音と蝉の声を背景に、ギター一本とドラム、ってシンプルなセットでのライブ。高田漣の優しく低い声とギター、伊藤大地の落ち着いたドラム、静かに吹き抜ける風、木々の緑、(ときおり現れるよくわからない虫、)すべてがまろやかに調和した、幸福な時間だった。

 ******

次はTinariwenを見るためにヘブンへ向かう。ヘブンはフジでいちばん好きな会場なので、ヘブンに向かう道のりを歩いているだけでちょっとテンションが上がってきてしまう。おまけにいいライブを見たばかりだから、もうるんるんだと言っていい。るんるん気分のまま、ボードウォークの林を抜けてヘブンに入る。瞬間、ぱあっと空が開け、曇り空を抜けて太陽の光が差し込んでくるなかを無数のシャボン玉がふわふわと飛び交っている、って情景が眼前に展開され、一発で心に焼きつけられた。(ああ、まさに天国の景色じゃんこれ、ってちょっとおもった。)毎年一度は、こういう風景に出会えているような気がしていて、だからこそ、フジロックはたのしい。

で、ティナリウェン。頭をターバンでぐるぐるに包んだ、マリ共和国出身の4人のおっさんが、ギター、ギター、ベース、パーカッションでミニマルな反復のビートを刻み続ける。はっきり言ってかなり地味なんだけど、これがまあ、だんだんと癖になってくる感じがあって、素晴らしかった。音に合わせて身体を揺らしていると、少しずつ覚醒していくようで。鳴ってはいないはずの音が、少しずつ聴こえてくる。近くでがんがんに踊りまくっていた女の子が、「砂漠の音楽って、みんなこんな感じなんですかねー?」って言ってきたけれど、どうなのだろう、よくわからない。でも、少なくともティナリウェンの鳴らす砂漠のブルーズは相当かっこいい、とおもった。

 *******

もうそろそろ夕方。グリーンに戻る。この頃から、ああ、今年ももうすぐフジが終わってしまう…ってなメランコリーに胸がきゅんきゅんし始める。トイレに行ったりごはんを食べたりしながら、のんびりとMOGWAIを聴いた。グリーンにふさわしい、大きなスケールの演奏。モグワイの曲ってぜんぶ、静→動、ってパターンだよね…くらいにおもっていた俺も、涼しくて心地いい風とビール、繊細なピアノの音色と轟音ギターのコントラストにはなかなか満足してしまった。で、そのままグリーンに残って、YMOもちょっとだけ見ていく。グリーンは人人人だし、大型のビジョンに映し出される映像には何やらエフェクトがかけれられているしで、さすがに壮観。パフォーマンスは地味だったけれど、かっこよかった。

 ********

そして、ホワイトに移動。Cakeは正直そんなに期待していなかったのだけど、予想以上にエンターテインメントしていて盛り上がりまくるライブだった。ばかばかしいくらいにド派手なオープニングSEからして歓声が上がりまくりだったし、ペットが鳴り響く度に、ヴィブラスラップが「カーッ!」って決まる度に、コーラスが妙にぴったりはまる度に、もうみんな大喜びで。選曲もよかったし(冒頭から”Frank Sinatra”,”Mustache Man”!)、オーディエンスを左右半分に分けてコーラス対決させてみたり、いやー、ほんとにたのしくて、俺も歓声を上げまくってしまった。ウィルコがなければ、今回これがベストのライブだったかもなー、とおもう。自分の周囲には、Cakeを初めて見る、って人も多かったみたいだけど、「あの帽子のおじさんかわいくてかっこいい!」って声が何度も聞こえてきて、おもわずにやにやしてしまった。ジョン・マクレイはひげもじゃでキャップをかぶったまるまるの体系のおっさんだけど、たしかにかわいくてかっこいいのだ。

そうして、ついにこの日の、というか今年のフジロックのハイライト、Wilco。Cakeが終わった瞬間からステージ前方に向かい、先頭集団の群れのなかにスタンバイしてしまったので、他のステージからやって来ているはずの友人たちとはまったく合流できず。どきどき半分、しかしもうこれで今年も終わっちゃうのか…と寂しい気持ち半分で、開始を待つ。

…予想はしていたことだけど、はじめて見るウィルコのパフォーマンスは、やっぱり最高としか言いようがなかった。MCもほとんどなしで、いい曲をいい演奏で聴かせてくれる、っていう、本当にただそれだけのライブなんだけど、つくづく、まっとうにかっこいいバンドなんだなーとおもわされた。曲は『Yankee~』からのものが多かったけど、いや、まあどれも本当にいい曲ばっかりで。”I Am Trying To Break Your Heart”や”Ashes Of American Flags”にはじんわりさせられ、”Bull Black Nova”,”Via Chicag”ではむちゃくちゃに高揚して、”Jesus, Etc.”はみんなで歌って。曲のブレイク毎に、ネルス・クラインがギターソロを弾く(弾きまくる)度に、大きな歓声を上げて。どっししりした、飾らないグルーヴに身体を揺らして。ジェフの甘い歌声を、目を閉じて、吸い込むようにして聴いて。とにかく、本当に心の底から幸せな気持ちになれたライブだった。こういう感覚って、ずいぶんひさしぶりだったような気がする。

 *********

0:00過ぎ、グリーンで最後のライブを見せるThe Musicを横目に、駐車場に向かう(グリーンに残っている人の数は、ほんとに尋常じゃなかった)。ウィルコにすっかりやられてしまった俺は、幸せボケ状態の脳のまま、夜行バスに乗り込み、苗場を後にしたのだった。

 **********

6:00頃、家に辿り着く。物音に目を覚ました同居人が、部屋のなかから「どうだったー?」と聞いてくる。「いやもう、ほんと、最高に幸せ過ぎた2日間だったわー」と答え、自分の部屋に入る。服を脱いでベッドに潜り込むと、強烈な眠気と、幸せな時間が過ぎ去ったあとの、どうしようもない寂しさがどっと押し寄せてきた。


FUJI ROCK FESTIVAL ’11 (7/30)

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7/29(金)、20:00前には仕事を切り上げて、ダッシュで家に帰ってシャワーを浴びて、新宿発の夜行バスに乗り込んだ。隣の席になった兄ちゃんと、どうも今年は雨っぽいですよねー、やーでもちょっとくらいは晴れてほしいっすねー、あしたのファウンテンズとかGラブはぜったい晴れのがいいですよねー、などと話しつつ、苗場に向かう。夏のいちばんのたのしみ、フジロックが今年もやって来たのだ。バスの暗闇のなかで、徐々に実感が湧いてくる。

 *

7/30(土)5:00頃、苗場に到着。身体がだるい。夜行バスって便利なのだけど、乗っている時間が短すぎるのであんまりちゃんと眠れないのが惜しいところだ。外は残念ながら、がっつりと雨。カップラーメンを食し、トイレを済まし、レインウェア上下に身を包み、タイムテーブルを見ながらにやにやし、1日目からキャンプしている友達の何人かに連絡を取り、こんな雨でもこの会場に来ているって多幸感は失われようがないよねー、などとのたまい、時間を潰す。

会場入りする頃には、雨は少し小降りになってきていた。まずはビールで乾杯し、レッドマーキーでOKAMOTO’Sを4,5曲見る。ドラムとベースがかなり上手くて、気持ちいい。ボーカルははっきり言ってちょっとダサいとおもったけど、でも一生懸命やっている感じは好きだった。

レッドから外に出ると、いつの間にか雨は止んでいた。グリーンステージに移動して、クラムボン。音のバランスはいまいちだったけれど、雲間から少しだけ差し込んできた太陽の光によく似合う、落ち着いて、きらきらとした音楽を聴かせてくれた。”あかり from HERE”ではILL-BOSSTINOがゲスト出演。ラストの”Folklore”は、先日亡くなったレイ・ハラカミに捧げられた。

 **

適当にお昼を食べて、またビールを飲んで、次もグリーンでFountains Of Wayne。ファウンテンズ見るの初めてだ、わーい、ってるんるん気分でステージ前に向かって歩いていく途中で、高校の友人とばったり出会う。倉敷から友達と車で来ているらしい。やー、お前はこのバンドなら前まで見に来るだろうとおもってたわー、などと言われる。こういう偶然の再会があったりするのも、フジのちょっとしたたのしみのひとつだ。ライブは新譜からの曲が多かったみたいだけど、まあ何しろ安定感のあるバンドだし、1st,2ndの曲はやっぱり最高だしで大いに盛り上がる。”Troubled Times”、よかったなー。

で、友人と別れてまたビール飲みながらグリーンに残って――知り合いとは見たいバンドが被らないことの方が多いので、俺は大抵ひとりで会場を移動する。誰か見つけたら一緒に飲んだり、見たりする、という感じ――、G.Love & Special Sauce。バンドのタイム感がぴったりで、ひたすらに心地いい。こういうバンドが日本にもいて、いつでも気楽に見れたりしたらすごくいいのになー、とか無茶なことをちょっとおもう。

 ***

降ったり止んだりを繰り返していた雨は、この頃にはすっかり上がっていた。グリーンを抜け出して、Little Creaturesを見にフィールド・オブ・ヘブンへ向かう。リトルクリーチャーズって俺はいままでほとんど聴いたことがなかったのだけど、とてもクールなバンドだった。全身白で決めたの3人おっさんが、変拍子だらけの楽曲をばしっばしっと決めていく。パフォーマンスはとてもシンプルだったけれど、曲もよかったし、演奏もかっこよかった。徐々に盛り上がっていく会場の感じにもしびれた。ラストの曲で踊っていたときには、俺の脳内でも結構なドーパミンが出ていたんじゃないかとおもう。

で、こんどはホワイトステージに移動。08年に再結成した、The Get Up Kidsを見る。俺はエモとかにはそんなにおもい入れもないのだけど(高校生の頃、やたらと流行ってたよねー、程度のイメージ)再結成後の曲と、以前のヒット曲が入り交じったステージで、とっても盛り上がった。2曲目の”Action & Action”からモッシュ(ダイブも)が始まり、終盤の”Holiday”ではみんなで大熱唱。ぴょんぴょん跳ねて歌って、あー汗かいたーとおもいつつ、次の”Girls & Boys”のカバーを聴きながらオレンジコートに向かう。

オレンジに着くと、すでにDate Course Pentagon Royal Gardenの演奏が始まっていた。ゲットアップキッズのすぐ後にDCPRGが見れるなんて、いろんなバンドが出てるフェスはやっぱり最高にたのしい!って改めておもわされる。ポリリズムの快楽に身をゆだねて、ひたすらに踊る。”Playmate At Hanoi”,”Catch22″,”Circle/Line~Hard Core Peace”の流れで、最後は溢れんばかりの多幸感に包まれた。このバンドには1時間って持ち時間はどうかんがえても短すぎるけれど、いや、じゅうぶんにたのしませてもらった。

 ****

すっかり夕闇に包まれたヘブンに戻って、Todd Rundgren。会場はさすがに大入りになっていた。座ってビールを飲みながら、トッド御大が名曲を連発するのを聴く、って贅沢を満喫する。御大はなかなかいい感じに丸々とした体形で、でもパワフルに動き回りながら美声を響かせまくっていた。とくに印象的だったのは、ボサノバアレンジされた”It Wouldn’t Have Made Any Difference”。”I Saw The Light”も聴けたし、とてもよかった。ただ、この頃から強力な眠気が全身に重くのしかかってくるようで…。

トイレに行ってごはんを食べて、オレンジでちらりとマーク・リボウを見るも、寝不足のせいか頭痛がひどい。このままだと最後までもたないなー、とおもい、ヘブンに戻って隅っこのベンチでちょっと眠ることに。

目を覚ますと、すでにWidespread Panicの演奏が始まっていた。メンバーはみんな、もじゃもじゃひげのおっさんたちで、いかにもサザンロックやってます、って感じのルックス。このもじゃもじゃおっさんたちが、とにかく延々とグルーヴの波を生み出し続けるのだ。頭痛はまだ残っていたし、足も疲れていたけれど、こういうのを見せられてしまうとやっぱり踊る他ない。演奏のテンションもひたすらに高いので、座ってまったり見る、みたいな気分にはなれないのだ。2,3曲がメドレーのように繋がり(もしかしたらそれで1曲なのかも)、歌→ギターソロ→ギターソロ→ギターソロ→歌→ギターソロ…ってな具合で、落ち着いている暇なんてまったくない。延々と身体を揺らしているうちにちょっとトリップするような感覚にもなる。メロディはかなりダサいが、そこも込みでいい。とにかく疲れたけれど、充実した時間だった。

シャトルバスに乗って越後湯沢まで下り、湯沢ニューオータニに着いたのは2時前くらい。頭痛でくらくらする身体を引きずって風呂に入り、穴に落ちるようにすとんと眠りについた。


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