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ザ・ブックズ・ビート

8.16

家にこもってひたすら本読み。夜までかかって、『オン・ザ・ロード』を読み終えた。しかしこれはやっぱりすごい小説だ。ことばのリズムが直に身体にくるような感覚があって、読んでいるうちに躁的なテンションがうつってくるみたい。とくに後半の章の勢いはやばい!

8.17

曇天。かてきょ×2、計6時間やってくたくたになり、その後電車で2時間かけて数か月ぶりに横浜の実家に帰る。横浜駅の中央通路の工事がいつの間にか終わっていて、おおっ!っておもった。俺の小学生のころからやっていた工事もついにここまできたか…、って。

実家は風呂が広い!っていうかふだんシャワーだけだから湯船に浸かるの自体ひさびさかも。あー、やっぱ一日の終わりにはこうやって疲れをとらなきゃだよなー、なんてしみじみおもう。

8.18

祖母の家に行って、芝刈りなどする。こういう日に限ってよく晴れているものだから、結構日焼けした。ひりひりする。祖母は齢80にして毎日コーラを飲み、ごはんはほんの少ししか食べないくせに、羊羹は1本丸ごと一気に食べちゃう、っていう人で、どうしてこう元気なのかよくわからない。老人ホームに入っている祖父が死んだらパリに行くつもりなの!って計画を超たのしそうに話してくれた。

8.19

調布にて、ゼミの友だちたちと遊ぶ計画の話し合い。が、とくに何も決まらず…。友だちが、コーヒーの匂いが致命的にだめ、だということをはじめて知った。それはしんどいよなー。っていうか、コーヒーの匂いが苦手な人もいる、って想像力がいままでの自分には完全に欠けていた。

夕方からバイト。保護者の方々と面談をしたりして、あー、おばちゃんとの対話の仕方ばかりうまくなっていってるや俺、と気づく。

8.20

うーん、きょうはついてなかった。フットサルにて右手を負傷。早く治ってもらわないとやばいなー。手は痛いけれど、夜は10年ぶりくらいに会った友だちなどとがんがんに飲む。ひさびさに、あ、これはまずいな…、っていうところまで飲んでしまった。すっかり酩酊して東京に帰る。

最近、というか『オン・ザ・ロード』を読んで以来、50年代のジャズばっかり聴いている。きょうはレスター・ヤングの『プレズ・アンド・テディ』を集中して聴きまくったのだけど、やっぱりたのしくて素敵。レスター・ヤングのやさしくてあたたかい音色の前では、マイナスな気分はかんたんに打ち消されてしまう。

8.21

昼間はバイト、夜は友だちと飲み。念願のロマサガ話などでなかなか盛り上がるも(ワグナスとか鳳天舞の陣とか、超ひさびさに発音した!)、終電を逃してしまい、徒歩で帰宅することに。しかし俺、夏休みのたのしみが飲みしかないってどうなのよ、とおもわないこともないけれど、まあそのときそのときがたのしいからいいじゃんね、ってことにしておく。

8.22

朝からかてきょ。昼は吉祥寺に行き、リブロとディスクユニオンで買い物。そして、ついに出た黒田硫黄の新刊、『あたらしい朝』を読んだ。黒田硫黄に関しては、もう、全体的にすき、としか言いようがないので冷静な判断はできないけれど、やっぱり最高。


Mizu Asobi

8.11

きょうも塾でバイト。サマソニ行ったんだよーって中3男子に話すと、まじっすか!!ってものすごい勢いで食いついてきた。講習中は完全に死んでいる目が、ありえないくらいの輝きを見せていた。

夜、家の掃除をする。アレルギーで埃に弱いくせに、いつも限界まで掃除をしようとしないから、こういうときに自らの怠惰を呪うことになる。くしゃみを連発しながら、どうにか部屋を整理していった。いらない本を売っちゃわないとなー。

8.12

バイトが終わってから、夜、吉祥寺で友だちと飲み。18時から23時半くらいまでしゃべり続ける。大学に入って実感したのだけど、ほんとにすごく家族と仲のいい子って結構いるもんなんだね。女の子はとくに。いつ実家に帰ろうかな…、と少しかんがえた。

ここひと月くらいだろうか、とくに飲みの席で頭がぜんぜん回っていない、口がうまく回っていないような感覚がある。回っているのは、なんか俺、さっきからすげーつまんない話ばっかりしてるんじゃないか?ってかんがえだけだったりして。やばいんじゃないのこれ、とはおもうものの、原因がよくわからない。酔いのせいとかならいいのだけど、どうもそうではない気がしてならない。

帰宅し、神さまぁ~ず(←最近異様におもしろい)を見て、まだ眠れなかったので村上春樹『パン屋再襲撃』をひさびさに読み返してみる。どの短編もとてもおもしろいのだけど、とくに『ファミリー・アフェア』はぐっとくる。

8.13

眠いのに、8時半には目が覚めてしまう。二度寝もうまくできないし。大学がないときに限ってなんなんだこれは。

昼間、再放送していたドラマ、『アットホーム・ダッド』をぼんやりと見ていて、やっぱ家族ものに弱いのな俺は、と再確認する。しかし自分の本物の家族に対してなにかをしよう、って気になれないところがだめなのも相変わらずだ。

夜、リイシューされたパラダイスガラージ(豊田道倫)のアルバム、『Rock’n’Roll 1500』を聴く。聴きながらライナーを読んでいると、名曲”移動遊園地”は豊田が22歳のときに作った曲だと書いてあった。そうなんだ…。俺ももう22だけど、果たして22年間のうちに何かを生み出したことなんてあっただろうか?…とかって後ろ向きになっていても仕方ないのだけど、でも22のときにしか生み出すことのできない何かっていうのはとにかくあるはずで、もうすこし生産的に生きなきゃな…とおもったりした。

それにしても、とにかく豊田道倫の歌はどれもすごくナイーブでありつつもがさつな感じがして(そのふたつって同じようなものなんだろうか?)、直接突き刺さってくるようなところがある。いや、それにしても自分は…などと沈んだりしつつも、アルバムを聴いている間、何度か胸が震えるような瞬間が訪れた。

8.14

きょうも朝早く目が覚めてしまい、昼間に眠くなるというパターン。ケルアック『オン・ザ・ロード』の新訳を読んでいるのだけど、なかなか進まない。まだ3分の1くらいかな。でもこれはたのしい。文章のひとつひとつに、わくわく感、前進していく感覚がみなぎっている。

俺より5つくらい年下の人の書いた日記を読んでいたところ、それがえらいおもしろくて、自分の昔の日記とか読んでみたら意外とたのしかったりするんじゃ!?とおもい、5年くらい前のノートを開いてみた。が、おもしろさの欠片すら見つからず、がっかり。とりあえず、2003年8月、高3の俺は学校の夏期講習をさぼってロッテリアで勉強したり、レベッカ・ブラウンの『The gift of the body』に感動したり、友人に無理やり貸された平沢進のアルバムを聴いたり、ウィノナ・ライダーの出ている『若草物語』のDVDを2回続けて見たりしていたらしい。

8.15

よく晴れた一日。むちゃくちゃ暑いが、朝からバイト。夕方、汗だくで家に帰り着き、ふとおもい立ってプールに行くことにした。プールっていっても、近所の市営の体育館のなかにある、ごく地味なやつだ。何人ものおっさんたちがかなり本気な感じで泳いでいるなか、俺はぜんぜん競泳用じゃないなんか花柄っぽいちゃらけた水着を身に着けて25メートルをひたすら往復した。泳いだのはたぶん1年ぶりくらいで、1時間も泳ぎ続けると完全にバテてしまった。なんかもう、全身が痛い…、とおもいつつ帰宅。


エレクトリック・ミュージック・アンド・ザ・サマー・ピープル

8.5

曇天。バイトしかしていない一日。きのう歩いた分の筋肉痛がくるかとおもいきや、ぜんぜんなんともない。明日くるのかな。なんか夏って、ただ生きてるだけで消耗するなあ…とか、アイスしか食べたくないな…とか、そういう実のないことばかりかんがえてぐずぐずと過ごす。『聖☆おにいさん』を読む。評判通り、なかなかたのしい。

8.6

ぱっと目が覚めるとまだ6時で、眠いのになぜかうまく二度寝することもできない。仕方ないので、畳の上をごろごろとしながらJ-waveをむちゃくちゃ熱心に聴いてみる。

朝10時からかてきょをやって、昼、吉祥寺へ。暑い!古本屋と中古CD店をうろうろして散財し、エクセルで涼む。バルト『明るい部屋』を読み始めるも、気がついたら眠っていたりしてどうにもはかどらない。

夜、買ってきた『鈴木先生』の1巻を読んだ。やばいなこれ、ちょーおもしろい。

8.7

昼過ぎまで、洗濯したり楽器を弾いたり、ぼうっと過ごす。

夕方、電車に乗ると、週末サマソニに一緒に行く予定の友だちにばったり出会う。サマソニでなに見よっかー、っていろいろと話すも、結局、2人とも本当に見たいバンドがSFAくらいしかない、ってことに落ち着いてしまう。もう、なんつーかさ、高校生のころみたいなわくわく感を感じられないんだよねーこのラインナップ表を見ても、とかそんな話を延々としていた。テンションが上がらない。

渋谷で飲み。ひたすら盛り上がったのはいいけど、どうかんがえても飲みすぎた。すっかり酩酊したまま帰宅し、2時から3時間程かけて明日提出のレポートを書き上げる。

8.8

朝、大学にレポートを出しに行き、それからかてきょ×2。眠い。かてきょは楽って言えばまあ楽なバイトなのだけれど、どうも精神的な疲弊が最近は大きい気がしてならない。なんつーか、こう、砂漠に水を撒いている気分で、充実した感じがないっていうか。ところでH(中1♂)は夏なのに痩せる気配がまったくない。運動部のくせに。そして下ネタばっかり言っている。

帰宅し、チャリで再び大学、今度は部室へ。テスト前に後輩にプリントをコピらせてもらったので、お礼にメシかなんか奢るよ、って約束をしていたのだった。それで、夜、後輩のOとMちゃんとごはん。

8.9

夜、吉祥寺の本屋「百年」にて、大竹昭子と保坂和志の対談イベント。なかなかたのしく、2時間は本当にすぐ過ぎ去ってしまった。保坂のことばはどれもいちいちおもしろいのに、大竹の発言はどれも、ふーん…、って感じに退屈におもえて仕方なくって、なんだかふしぎだった。なんていうか、大竹のしゃべり方って大学の先生みたいなんだよなー、とか勝手なことをおもったり。

8.10

ひさびさのサマーソニックは、11時に幕張集合、ってだいぶゆるいテンションでスタート。てきとうに会場をうろつき、ティンティンズの盛り上がりにびびったり、メシを食べたり。ヴァンパイア・ウィークエンドは一応見ようかなとおもっていたのだけど、友だちと話しているうちになんかめんどくなってしまい、パスすることに。

13時過ぎからソニックステージにて、ミュートマス。お、なかなかいいじゃん!ドラムがかっこよくて、予想よりだいぶいい感じ。曲の後半、ジャムっぽくなるところがたのしいなー。

続いて、ビッフィー・クライロってバンド。が、曲が始まってすぐ、うわ、これはやめだ…ってなってしまい、いったん外へ。他のステージをちらちらと見回ってから(ダンスステージはちょー盛り上がってた!)、再びソニックに戻る。アゲインスト・ミー!って、完全に初めて聴いたのだけど、ライブのだれない感じは好印象。

そしてようやく、スーパー・ファーリー・アニマルズ!彼らこそ、きょうの俺的メインアクトだったので、気合いを入れて2列目くらいで見たのだけど、正直いまいちだった…。たぶん自分のいた場所が悪かったんだとおもうんだけど、周りがとにかくうるさ過ぎで、ぜんぜん曲をたのしめる感じじゃなくって。こんな観客がぎゃーぎゃー騒ぐバンドだったっけ!?っておもったくらい。客の叫び声がでか過ぎて、グリフの歌声もいまいち聴こえないし、すぐ後ろのやつが、曲が終わるごとに「でぃえんどおぶざわーるど!」「かりめろー!」って、すげーうるさいし…。”Zoom!”演ってる途中で「でぃえんどおぶざわーるど!」って叫び出したときには、まじで蹴り飛ばしてやろうかとおもった…。まあ、去年のリキッドルームのライブで感動しすぎて、自分のなかでハードル上げ過ぎてたかもな、とはおもったけど、でもやっぱりちょっと、いやかなり、残念な感じだった。今後はもうちょっと後ろで見よう、と心に誓う。

なんだか不完全燃焼のまま、マリンステージに移動。アリーナ前方に入り込み、アリシア・キーズをまったりと、たのしい感じで見る。バンドもうまいし、ここでSFAの無念さをいったん忘れ、とにかくたのしむモードへと気持ちを切り替えることに成功。曇っていたので、あまり暑くないのもよかった。

そして大トリ、コールドプレイは、予想していたよりずっとよかった。というか、アルバムを聴いたときの、ださっ!ってイメージを払拭してくれる、完成度の高い、素敵なライブだったとおもう。アリーナの圧縮具合は、ヒット曲を連発してきた序盤がとくにひどくて、とくに”In My Place”から”Viva La Vida”に入ったときには結構やばい感じだった。でも、後半はわりと平穏な心持ちで見られたし、クリスは盛り上げ上手で(その度に押しつぶされそうになるわけだけど…)ライブの安定感がとにかくよかった。曲が単純で、メロディーのわかりやすい感じが、広い会場にすげー合ってるよな、っておもって、あーそうかこういうのがスタジアム・バンドってことか、なんて納得したり。

帰り道、京葉線にぎう詰めにされながら、もうこのTシャツ捨てようね…、などと友だちと話す。満身創痍の気分で、1時過ぎに帰宅。


夏休みがはじまって

8.1

おとといから、友人宅にて映画大会を実施していた。映画大会っていうのは、およそ2日間に渡ってひたすら映画を見続けるって耐久レース的イベントで、大学に入った年から、毎年数回ずつ行っている。見た映画をここに羅列してみると、『黒猫・白猫』、『ライフ・イズ・ミラクル』、『300』、『パパは、出張中!』、『サマリア』、『グエムル』、『崖の上のポニョ』、『ハードエイト』、『アイ・アム・レジェンド』、『クラッシュ』、『憑神』、『街のあかり』、『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』。半分くらいが友人の、半分くらいが俺のセレクト。素晴らしいものもあれば、退屈なものもあった。いくつかの映画については、また今度感想を書いておこうとおもう。

全てを見終わったのがきょうの4時近くで、徹夜のまま本郷から上野まで歩き、ツタヤにDVDを返却した。駅前の一蘭でラーメンを食べ、友人と別れて帰宅。少し仮眠をとって大学へ。

朝からオケの練習。分奏。眠いのを言い訳にしたいところだけど、自分の音があまりにひどくて焦る。部活が終わった後、バイオリンの飲みに参加。2回生の子たちなんかと話したりするも、もはや頭が完全に眠っており、ちゃんとコミュニケーションが取れていたか微妙な気がする。

夜、眠いはずなのになぜか全く寝つけず、いろいろと不毛なことをかんがえているうちに空が明るくなっていった。足が重たく、だるい。

8.2

徹夜のまま、朝からオケ。10時から16時まで、合奏。眠気がマックスだし、右手も左手もひどい具合で、申し訳ない気持ちになる。ほんと、夏のあいだにちゃんと練習しなくては。

17時半頃帰宅したのだけど、気がつくと深夜0時前になっていた。帰るなり床で眠っていたらしい。微妙な時間に眠ってしまったため、例年夏に起こっている不健康な生活サイクルが始まってしまいそうな予感がする。眠れないので、『銀河鉄道の夜』を読む。詩的でイメージ豊かで、いい小説、っておもうのだけど、ぼうっとして集中力を欠いた頭にはまるで入ってこない。繊細なことばたちの機微みたいなものが、ことごとくスルーしていくよう。

8.3

結局、またしても眠れないまま朝を迎えることに。きょうは4時半くらいから蝉が鳴きはじめていた。シャワーを浴びて、大学へ。きのうの部活のときに、先輩と朝練の約束をしていたためだ。うんざりするほど暑い。電車に乗ると、どういうわけか車両中におっさんがぎっしりと詰まっている。日曜の朝から、このクソ暑いのに、なんなんだよもう、とおもいつつ電車に揺られ、多磨で降車すると、周りのおっさんたちも一斉に車両を降りた。多磨駅の小さなホームがおっさんたちでいっぱいになる。おっさんの群れのなかを、かき分けるように進んだ。日差しがひどい。それに風がない。

おっさんたちは大学に用があるみたいだった。何かしらイベント的なことがあるのだろう。おっさんたちと太陽に心中で呪詛を浴びせながら、サークル棟までずんずん歩いた。汗がTシャツにまだらの模様をつくっていく。

部室で先輩や後輩に会い、2時間ちょっと練習。バイオリンが自分の身体に全く馴染んでいない気がする。シューマンは結構むずかしい。後輩の子たちと、弦の種類によって音がどう変わるか、みたいな話をした。たしかに変わるのだろうけど、新しく弦を張るときって、以前に張り替えたときから3か月とかそのくらいは経っているわけで、もう前の新品の弦の音がどんなだったかなんて曖昧になっちゃってるしな…、などとおもう。それにしても、部室にわざわざ行って個人練なんてまじひさしぶり!たのしい。

昼、かてきょ。きょうは鮪に通過算の解法を伝授する。塾の夏期講習でバイトらしき若い先生に、「いやー、この問題は先生にもわからないから、パスだね☆」みたいなことを言われたらしい。本当だろうか?もし本当ならば、まったく、とんだたにし野郎だと言わなくてはならない。だって、通貨算なんて簡単だもん。ポイントは、問題で問われている距離が“トンネルの長さ”なのか、“トンネル+列車の長さ”なのか、“列車A+列車Bの長さ”なのか、図を書いて把握すること、そして速度の単位を正確に計算すること、このふたつだけだ。ただ、鮪は時速を分速にするときに60倍してしまったりする子なので、教えるのにはいくらかの困難を伴った。

家に帰って楽器を置いて、近所のケンタッキーに入って涼む。もう汗で体中がぺたぺたになっている。保坂和志の『明け方の猫』を読み進めた。むむむ。おもしろい。おもしろいけれど、読みながら眠ってしまう。コールドプレイの壮大すぎる新曲が店内で何度もリピートされていて、サマソニ行ったらやっぱこれ聴くのかなー俺は、などとかんがえる。

8.4

朝10時に高尾山口に集合して、ゼミの友だちたちと山登り。計9人でぞろぞろと登る。大学生が夏休みに山登りなんて、ヘルシー過ぎ!とかちょっとおもってたけど、これが予想外にたのしかったー。どうでもいいことをだらだら話すのとか、山の空気の透き通った感じ、たっぷりと汗をかくことなんかが、ごく単純に爽快で。

帰り道、というかじっさい企画としてはこれがメインだったんだけど、高尾山の中腹にあるビアガーデンにて16時くらいに乾杯。飲む。運動したあとのビールの美味さは異常だと改めておもう。やがて天候が崩れてきて、雷はごろごろと轟き、雨がどばどばっと降ってきたのだけれど、屋根のある場所だったので問題なしだった。2時間半ほど、稲光や豪雨に興奮しつつ(あんなにくっきりはっきりと稲妻を見たのははじめて!)、食べ放題飲み放題を満喫して、ケーブルカーで下山。

帰りの中央線で、なぜか昔のゲームの話でむちゃくちゃ盛り上がる。やー、スーファミたのしかったよな…。小学生のころやったゲームたちは、みんな自分の記憶にものすごく密に絡みついているようで、おもい出すだけでもぐっとくるものがある。学校の帰り道の電車のなかとかも、こんな話ばっかしてたっけ。俺がすきだったスーファミのRPGを3つ選ぶとするなら、ロマサガ3、FF5、マザー2、ってところ。あーでもドラクエ5とかライブ・ア・ライブもすっげーやってた…、とか、いまこうして書いていてもいろいろとおもい出しちゃうなー、なつかしい。


無気力にとりつかれて

昨日あたりから、すっかり無気力にとりつかれてしまっている。自分の中身がからっぽのような、重力に抵抗する気力も出ないような、どうにも力の入らない感じ。とにかく億劫。おまけに、さっき気がついたんだけど、今日はほとんど人と喋ってもいないのだった。発したことばも、「あ、店内で」と、「アイスコーヒーのS」くらい。ひどい…。テレビと音楽と活字とに現実逃避していただけの一日だった。しかもどれにも集中できていない。

こういう日には、ちょっとしたことばがやたら染みこんできたりもする。以前とてもすきだった文章があって、それをふとおもい出して読み返してみたら、すぐに胸がいっぱいになってしまった。くはー、って息がおもわず漏れたりして、でもそれはため息みたいなもので、結局ますますむなしさがつのるだけだったのだけれど。

ただ、キュアーのアルバムなんかはこういう情けなさの味方だ。とにかく全体的にむなしいきもちでいるときって、身体が受け入れられるものがわりと限定されてくる気がするのだけど、キュアーの途方にくれたような音楽を聴くことは、むなしさばっかりで満たされている自分のなかにさらに空虚を注入するようで、これがちょっと心地よい。なんていうか、身体がとろっと溶けていってしまいそうなきぶんになる。そういえば、中学とか高校のころって、こういう感じをよく味わっていたような気がする。

それにしても、どうにも何にもやる気が出なくてしょうがない。俺は、キュアーの音楽みたいな、いまの自分のきぶんにフィットする文章を探してみることにした。

 *

すぐに見つかった。マーガレット・アトウッドのディストピア小説、『侍女の物語』に、こんな文章があった。

わたしは自分が今いる場所で祈る。窓のそばに座り、人気のない庭をカーテン越しに見渡しながら。目を閉じさえしない。どうせ外の庭もわたしの頭のなかも、同じような暗闇だから。あるいは光だから。

電話のそばに独りぼっちでいる気分です。しかも、その電話をわたしは使えないのです。たとえ使えても、どこにもかける相手がいないのです。

これは、困難な状況からどうあっても抜け出せないでいる主人公のことば。ちょっと大袈裟な気もするけど、あーあー、そうだな、まったく、こういうきぶんがしっくりきてしまう日もある。もちろん俺は進退窮まっているわけでもなんでもないんだけど、こんな風に言ってもしょうがないことをうだうだ言いたくなったりすることもあるわけだ。

そうそう、電話つながりでおもい出した。『のはらうた』で、こおろぎしんさく氏はこんな風にうたっていた。

くろいくろい よるの まんなか / つちの つめたさが / あしに しみとおると / なぜか はねが ふるえます / なぜか でんわを かけたくなります

リリリリ だれか いないかい / リリリリ そばに きておくれ

くうー。やっぱり『のはらうた』は染みいる。ちょっと切なく、そして眩しい。眩しいのは、このひらがなが喚起するノスタルジアのせいだ。音読すればノスタルジアは倍増する。

あー、いや、もうこのくらいにしておこう。俺は電話を使えないかわりに、こうやってはてなに日記を書くことができるわけだし。うだうだしていてもしょうがないから、これで満足することにしておく。とりあえずビール飲んで、眠くなったら寝る!

Disintegration [rakuten:book:11011633:image:small] のはらうた (1)


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