窓の外の忍者

実家から横浜に向かう電車の窓から景色を見ていたら、そういや小学生のころ、学校行くときに窓から忍者見てたよなー、とおもいだした。って、いや、まあ、架空の忍者だけど。想像上の。

電車が動き出すのと同時に、忍者は現れる。あ、足がものすごく早い、って設定だから忍者なのね。つま先立ちで。彼は俺が操作する、俺の分身となるキャラクターである。当然、Aボタンでジャンプ、Bボタンでダッシュするわけだ。スクロールしていく画面に追いつけなくなったらゲームオーバーだから、電車から遅れないように、障害物を乗り越えて、走っていかなくてはいけない。

忍者は電車の加速にしたがってスピードを上げ、駅のホームを走り抜ける。線路と平行する道路を進むときには、通行人や車をジャンプで避けていく。家が近付いてきたら、ジャンプして屋根に飛び乗り、さらに隣の家の屋根へと飛び移る。歩道橋を一気にかけあがり、その勢いで近くのマンションの屋上までひらり、着地する。電線の上に飛び下りたら、綱渡りの要領で渡っていく。駅がまた近づいてきたら、徐々にスピードを落とし、電車が止まるのと同時にストップ。いったん休憩。

窓の外にあったのは、そんなマリオみたいな横スクロールの2Dの世界だった。小学校に入ったばっかりの俺が、ぎう詰めの電車のなかで、オトナたちの隙間から見ていたのは、たぶんそんな景色だった…、とおもう。

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