『曲がれ!スプーン』

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新宿バルト9にて。このタイトルすき!しかもエスパーとかがいっぱい出てくるコメディってぜったいたのしいに決まってるじゃんね!っておもって見に行ったのだけど、かなり小粒な、映画っていうよりはTVドラマに近い感じの作品だった。と言っても、ぜんぜんつまらないとかいうことはなくて、脚本自体はわりと無難な感じだし、ヨーロッパ企画の俳優たちは結構おもしろくて、わらえるシーンなんかもある。ただ、とにかく全体に地味過ぎるのと、演出が冗長なのが残念な感じだった。

なんていうか、映画全体がだらだらし過ぎているのだ。メインの登場人物が誰も出てこないオープニングとエンディングが無駄に長かったりして。同じ時間をかけるのでも、退屈なシーンにばかり時間を割いているのはもったいないな、っておもってしまうところが何箇所もあったような気がする。それに登場人物が多過ぎて、描き込みが足りていない感もかなりある。だいたい、超能力者たちを取材して回る主人公の新人ADを演じる長澤まさみからして、彼女が主人公である必然性みたいなものがこれっぽちも感じられないのだ。もちろん、かわいい女の子がいれば画面がもつっていうのはあるんだろうけど、ストーリー的には主人公が女性である必要すらないのだ。彼女のエスパーやら超常現象やらに対する興味とかこれまでの経緯なんかについては、もうちょっと具体的に描写してもよかったんじゃないかとおもった。

ただ、物語の素材そのものは予想していた通り、なかなか好みだった。なにしろ俺は小さい頃から超能力とかマヤ文明とかノストラダムスとか、そういうアンビリーバブルなやつらが大好物なのだ。この映画の問題は、そんな素敵な素材たちに制作側が対した思い入れを持っておらず、本当に、”「ちょっといい話」のための素材”としてしか見ていない、ってところであるような気がする。作品を根っこのところで成立させるのは、その物語を語りたい、作り上げたい、っていう気持ちであるはずで、そういうのがぜんぜん感じられない映画は見ていて退屈だし、それにちょっとさびしい。喫茶店に集ったエスパーおっさんたちの室内劇コントはなかなかたのしかっただけに、もったいない作品だったなーとおもってしまった。


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