『マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン Loveless』/マイク・マクゴニガル

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン Loveless (P‐Vine Books)

いわゆるシューゲイザーの名盤として有名な(そして文句なしに最高な!)、my bloody valentineの『Loveless』についての一冊。会社の同期で、マイブラに心酔している友人から貸してもらったんだけど、なかなかおもしろく読めた。

なにしろあのマイブラなので、“伝説”みたいなことにも多くページがさかれているのだけど(あと、バンドに対する著者の過剰なまでのおもい入れにも!)、ケヴィン・シールズ本人のコメントが結構たくさん載っていたのがよかった。

たとえば、とにかく延々と続くことで有名な、”You Made Me Realise”の破壊的なノイズ・パートについての、ケヴィンの話。

「このパートは毎回ライヴのハイライトだった。聴衆があるひとつの状態から別の状態へと変化するのに、どれくらいかかるのかを観察する実験でもあったんだけどね。まず聴衆の何割かがぼくらに向かって指を突きつけるか、目をつぶったまま両手を上げてゆらゆらとさせはじめる。そう、何か具体的なアクションを起こすのさ。だからそういった変化が現れるまで、ずっと演奏しつづけた」

「聴衆全体が変化したことがはっきりとわかるまで…。たとえひとりだけでも指をくるくる回している状態だったり、指で耳をふさぎつづけていたときは、彼らがその状態から変化するまでぼくらは演奏を続けた」/

「ときにはたったひとりをギヴ・アップさせるべく、40分間以上演奏しつづけることもあったよ。そして全員変化したことがわかったとき、ぼくがデビーを見る。それが合図となって、曲の最後のパートへ戻っていくんだ」(p.23,24)

ギヴ・アップさせる、ってのがうける。全く、どこからそんな発想が出てきたんだか!ほんとにクレイジーすぎるよケヴィンー、などとわらって読みつつも、俺も去年のフジロック行きたかったな…と爆音のノイズにおもいを馳せたのだった。

ラヴレス

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