『ハルフウェイ』

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新宿バルト9にて。高校生カップルの心の機微を描いた、って感じの、ありがちかつシンプルな映画。北川悦吏子の監督デビュー作ということで、もしかしたら微妙かも…、なんて覚悟していたのだけど、なんだか結構気に入ってしまった。

全体としては、よくもわるくも岩井俊二を薄口にしたような印象。岩井が製作・編集に関わってる、っていうんで見に行ったのだから、まあ予想通りというか期待通りではあったんだけど、ただそれだけの映画、って言われればそういう感じもする。でも、そこがいいところなんだろうなー。

画面全体に広がるやわらかくてほわほわした光、ちょっとくすんでぼわっとした空、草木の緑、学校の廊下、音楽室、体育館。それらを捉えた映像は岩井テイストに満ち満ちていて、どこかノスタルジックできらきらとして、一回性のオーラを放ちまくっているようにもおもえて、なんだかうっとりとしてしまう。岩井俊二の映画だと、その映像のうつくしさはとにかく瑞々しくて眩しいのと同時に、ファンタジーの匂い、まがいものっぽい匂いをまとうことが多いようにおもうのだけど、この作品の場合は主演の2人のアドリブっぽいナチュラル演技によって一定のバランスが取られているみたいに感じられた。

ほんとにシンプルな話だし、深みみたいなものがあるわけでもない。まあ言ってみれば、ただのラブコメだ。でも、余計なものを削ぎ落とした構成になっていて、焦点が定まっていたのがよかった。登場人物の数は最小限だし、物語の展開、演技にやり過ぎ感がないのもすきだったなー。あと、一緒に見に行った友達が、こういう映画って、深夜とかにたまたまTVで見たりしたらいい感じだよなー、って言っていて、たしかに!とおもった。


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